すぎの矯正歯科・ひだまり歯科

矯正治療が必要な歯並びについてのご説明④(開咬)

皆様、こんにちは。岐阜県大垣市開業の、すぎの矯正歯科・ひだまり歯科院長の杉野です。今回の投稿は開咬についてです。

上図のように、カチッと噛み合わせた状態でも、上下の多数歯が、噛み合わさらない状態、当たらない状態のことをいいます。英語では、open bite(オープンバイト)と呼びます。全矯正治療患者さんの5パーセントほどです。そこまで頻度として多くはありません。

発生場所により名前が異なります。前歯が噛み合っていないものを前歯部開咬、奥歯が噛み合っていないものを臼歯部開咬と呼びます。


開咬の場合、患者さんは見た目を気にされて来院される方もいらっしゃいますが、前歯で物が噛めないなどという機能的な問題で、受診される方が多いように感じます。

開咬は噛む効率(食事等の)が悪く、胃に負担がかかったり、成長期のお子さんであれば成長や心理面においてマイナスの影響が予測されます。

開咬の原因の一つとして、舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)と呼ばれる癖が挙げられます。飲み込む時やお話をしている時に、噛み合っていない歯と歯の間にベロを挟む癖のことです。これについては、MFT(筋機能療法)という訓練をして、矯正治療中に改善します。これを放っておくと、矯正治療できれいになった歯並びも、装置を外した後から、後戻りと呼ばれる現象が起こります。開咬の治療では特に大切なポイントです。

余談になりますが、私は数年前の大学院時代に開咬ついての論文を発表しております(参考文献:開咬症例における歯科矯正用アンカースクリューとマルチループアーチワイヤー法を用いた治療効果の比較:Orthodontic Waves-japanese Edition75(1)27-35,2016)

執筆の際の開咬について文献を調べていく中、また大学病院にて実際に開咬患者さんを診療することで感じるのは、開咬の治療は難しいということです。もしご自身、お子様が開咬かも感じられましたら矯正治療を専門にしているクリニックに相談してください。

歯列・歯並び・・・出っ歯(上顎前突)、受け口(下顎前突)、歯のガタガタ(叢生)、すきっ歯(空隙歯列)、歯が足らない(先天性欠損)、歯が多い(過剰歯)、歯が生えてこない(萌出不全)、歯が変なところから生えてきた(異所萌出)、後戻り、再治療などでお悩みの方がいらっしゃいましたら、まずは相談だけでもお気軽にお越しください。
小児矯正であれば負担の少ない取り外し式装置、成人矯正であれば、目立たない表側の矯正装置、リンガル(裏側)矯正やマウスピース矯正(インビザライン)などをご用意しています。
スタッフ一同お待ちしています。

大垣市にある矯正歯科クリニック すぎの矯正歯科・ひだまり歯科
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